UNIX・Linux系ターゲットの制約

    UNIX・Linux系ターゲットの制約


    記事の要約

    UNIX・Linux系ターゲットには、以下の制約があります。

    ※ID管理が〇になっている項目は、ID管理の機能の制約になります。ログが〇になっている項目は、アクセスログ管理のログ自動収集機能、または、ログ自動収集機能で収集したアクセスログ(ログインログ・ログアウトログ・suログ・ログイン失敗ログ)で出力するレポートの制約になります。

    No制約対象機能
    IDログ
    1ID管理、ログ収集に利用する接続用アカウント/管理用アカウントで、ログインシェルのコマンドプロンプトや他コマンドの実行結果に色がつく場合、ID管理、ログ収集に失敗する場合があります。
    2

    特権IDの利用点検レポート、アクセス履歴レポート、およびログイン失敗履歴レポートで出力されるアクセスは、コンソールログイン、SSH(*1)、Telnet、FTP(*2)、suです。
    非対応のアクセスも、対応アクセスのフォーマットと同じ場合はレポートに出力されます。

    -
    3

    Red Hat Enterprise Linux7.0、7.1をランレベル3で利用している環境(*3)に対して、コンソールからログインを実施した場合、OSの仕様によりログアウトのログが出力されません。
    そのため、特権IDの利用点検レポート、および、アクセス履歴レポートは、正常にログアウトしている場合でもレポートに「未ログアウト」の点検にチェックが入ります。

    -
    4Red Hat Enterprise LinuxのKDE環境(*3)、および、SUSE Linuxでコンソールログインした時に、OS側が2件ログインログを出力する事があります。その場合、特権IDの利用点検レポート、および、アクセス履歴レポートは、1度のアクセスで2件のアクセスがレポートに出力されます。-
    5iDoperationで利用出来ないパスワードがターゲットに設定されているアカウントは、iDoperationで使えるパスワードに変更する必要があります。-
    6アカウント数が多い場合、アカウント取得処理が完了出来ない場合があります。-
    7GUIの環境にコンソールログインした場合、ターミナルを起動する度にログインログが出力される事があります。この場合は、特権IDの利用点検レポート、および、アクセス履歴レポートは、ターミナル起動した回数分アクセスとしてレポートに出力されます。-
    8

    ログイン失敗履歴レポートにはログ内容から失敗理由を判別した結果のメッセージが表示されます。
    判別結果のメッセージは以下の3種類です。

    • パスワード誤り
    • アカウント誤り
    • アカウントもしくはパスワード誤り
    -
    9

    OSの仕様により、以下の場合にログイン失敗のログは出力されません。
    そのため、ログイン失敗履歴レポートにそのログイン失敗は表示されません。

    • Linux
      -コンソール接続(GUIあり)からのアカウント誤り
      -Telnet接続のアカウント誤り、パスワード誤り(Ubuntu)
      -Telnet接続のSU実行時のアカウント誤り
      -SSH接続のアカウント誤り(Ubuntu以外)
      -SSH接続のSU実行時のアカウント誤り(Ubuntu)
      -FTP接続のアカウント誤り(Oracle Linux)
      -FTP接続のパスワード誤り(Red Hat Enterprise Linux)
    • HP-UX
      -コンソール接続(GUIあり)からのアカウント誤り、パスワード誤り
    • Solaris
      -コンソール接続(GUIあり/なし)からのアカウント誤り、パスワード誤り 
      -Telnet接続のパスワード誤り
      -Telnet接続のSU実行時のアカウント誤り

    -

    10

    OSの仕様により、以下の場合は1度のアカウント誤りで2件出力されます。
    その場合は、ログイン失敗履歴レポートに2回のログイン失敗として出力されます。

    • Solaris
      -SSH接続
    • HP-UX
      -SSH接続
    -

    11

    OSの仕様により、ドメイン認証を行うLinuxでsuを実行した場合、suが成功しているにも拘わらず、ログイン失敗のログが出力される場合があります。
    その場合は、ログイン失敗履歴レポートにそのsu失敗の履歴が出力されます。

    -

    12HP-UX のアカウント追加/変更するデータには、ASCII文字のみ許容しています。

    -
    13各OSのデフォルトの形式以外でsyslogのタイムスタンプが記録されている場合、ログ収集ができません。
    -

    14

    syslogの種類や設定によって、suの実行ログが直前に記録されたログと全く同一の内容だった場合に以下の形式で記録されることがあります。
    ---
    last message repeated int times
    ---
    その場合、iDoperationではsu実行ログが出力されていない状態として認識し、特権IDの利用点検レポートの点検結果が実際の利用と異なった内容になります。

    -

    15

    ID管理、ログ収集に利用する接続用アカウント/管理用アカウントで、ログインシェルのコマンドプロンプトの末尾の文字は以下のいずれかである必要があります。
    $
    #
    %
    ]
    >



    16

    UNIX・Linux系ターゲットへのアクセスにFFFTPを使用すると、FFFTPの仕様により何度もログインするため、一度のアクセスで複数のアクセスがターゲットのアクセスログに記録されます。
    その場合は、レポートに複数回のアクセスとして出力されます。

    -

    17

    UNIX・Linux系ターゲットへのアクセスにFFFTPを使用すると1度のアクセスで複数のアクセスログが出力される(No.16の制約)ため、複数のアクセスログのうちFFFTPのオートログイン実行後の最初のアクセスログのみオートログインと突合します。
    それ以外のアクセスログについては、パスワード参照と同様に申請とアクセスログのみを突合し、レポートに出力します。

    -

    (*1) SCP,SFTPには非対応です。
    (*2) FTPS,TFTPには非対応です。
    (*3) Red Hat Enterprise Linuxのバージョンに対応するCentOS、Amazon Linuxでも発生する可能性があります。