Microsoft Entra IDの前提条件

    Microsoft Entra IDの前提条件


    記事の要約

    Microsoft Entra IDには、以下の前提条件があります。

    ※ID管理が〇になっている項目は、ID管理の機能の前提条件になります。ログが〇になっている項目は、アクセスログ管理のログ自動収集機能、または、ログ自動収集機能で収集したアクセスログ(ログインログ・ログアウトログ・suログ・ログイン失敗ログ)で出力するレポートの前提条件になります。

    No

    条件

    対象機能

    ID

    ログ

    1

    ログ収集にはMicrosoft Entra ID  Premium P1以上のライセンスが必要です。

    -

    2

    Microsoft Entra ID の「グローバル管理者」ロールが割り当てられた Microsoft Entra ID ユーザを、ターゲット接続情報の「管理者アカウント」に設定する必要があります。

    3

    iDoperation用にAzureアプリケーションを登録する必要があります。
    登録方法については『アプリケーションの登録』を参照してください。
    またマイクロソフトの情報を参考にしてください。
    クイック スタート:Microsoft ID プラットフォームにアプリケーションを登録する

    4

    ターゲット属性の「同期対象ロール」では、ロール名を英語表記のdisplayNameで設定する必要があります。
    ロールのdisplayNameの取得方法については、『同期対象ロール名の取得』を参照してください。



    アプリケーションの登録

    アプリケーションを登録し、以下の「必要なアクセス許可」を設定してください。

    No

    アプリケーション

    項目

    1

    Microsoft Graph

    Directory.AccessAsUser.All
    2

    AuditLog.Read.All(ログ収集を行う場合)

    3

    Directory.ReadWrite.All

    4

    User.EnableDisableAccount.All

    5

    User.ManageIdentities.All

    6User.ReadWrite.All
    7RoleManagement.ReadWrite.Directory

    ※2024年2月時点の画面で手順を記載しています。

    1. Azure Portal「https://portal.azure.com/」にログインします。

    「≡」をクリックしてメニューバーを表示し、「Microsoft Entra ID」を選択します。

     

    2.「エンタープライズ アプリケーション」を選択します。


    3.「新しいアプリケーション」をクリックします。


    4.「独自のアプリケーションの作成」をクリックします。
    「お使いのアプリの名前は何ですか?」は「idoperation」を設定し、「ギャラリーに見つからないその他のアプリケーションを統合します(ギャラリー以外)」を選択し「作成」をクリックします。
    作成後に表示される「アプリケーションID」をメモしてください。ターゲット登録時に接続情報として必要となります。

    5. 作成したアプリの「アクセス許可」をクリックし、「アプリの登録」をクリックします。

    6.「アクセス許可の追加」をクリックし、「Microsoft Graph」をクリックします。

    7.「委任されたアクセス許可」で下記の「選択項目」を選択し、「アクセス許可の追加」をクリックします。

    選択項目

    No

    項目

    1

    Directory.AccessAsUser.All


    8.「アプリケーションの許可」で下記の「選択項目」を選択し、「アクセス許可の追加」をクリックします。

    選択項目

    No

    項目

    1

    AuditLog.Read.All(ログ収集を行う場合)

    2

    Directory.ReadWrite.All

    3

    User.EnableDisableAccount.All

    4

    User.ManageIdentities.All

    5

    User.ReadWrite.All

    6

    RoleManagement.ReadWrite.Directory


    9.「(会社名)に管理者の同意を与えます」をクリックします。

    10.「証明書とシークレット」をクリックし「新しいクライアント シークレット」をクリックします。
    有効期限を選択し、「追加」をクリックします。
    生成された「値」をメモしてください。ターゲット登録時に接続情報として必要となります。

    11. Microsoft Entra IDの画面に戻ります。(Azure Portalトップ>Microsoft Entra ID)「ロールと管理者」をクリックします。

    12.「グローバル管理者」または「特権認証管理者」をクリックします。

    13.「割り当ての追加」をクリックします。
    手順4で追加したアプリ名「idoperation」で検索します。
    「エンタープライズ アプリケーション」タブを選択し、アプリ名「idoperation」をチェックして「追加」をクリックします。


    同期対象ロール名の取得

    同期対象とするアカウントの絞り込みを行うためには、ターゲット登録時に「同期対象ロール」にロール名を指定する必要があります。

    指定するロール名は英語表記のdisplayNameで指定する必要があります。

    1.ブラウザでGraph Explorer「https://developer.microsoft.com/graph/graph-explorer」にアクセスします。
    「要求」テキスト ボックスに「https://graph.microsoft.com/v1.0/directoryRoleTemplates」を入力し、「クエリの実行」をクリックします。

    2.「応答のプレビュー」タブに応答が表示されます。
    表示された内容をもとに、同期対象としたいロールの「displayName」属性の値を、iDoperationの同期対象のロール名として指定してください。