MySQLの前提条件

    MySQLの前提条件


    記事の要約

    MySQLには、以下の前提条件があります。

    ※ID管理が〇になっている項目は、ID管理の機能の前提条件になります。ログが〇になっている項目は、アクセスログ管理のログ自動収集機能、または、ログ自動収集機能で収集したアクセスログ(ログインログ・ログアウトログ・suログ・ログイン失敗ログ)で出力するレポートの前提条件になります。

    No

    条件

    対象機能

    ID

    ログ

    1

    MySQLが動作しているOSがターゲットとして登録されている事。
    また、そのターゲットでID管理、ログ収集のどちらかを実施している事。
    ※アクセスログの収集は、MySQLが動作しているOSに接続して実施します。

    -

    2

    MySQLの監査ログを収集する場合は、MySQL が動作しているOS上にテキストで出力されている事。
    詳細は以下を参照してください。
    MySQL監査ログの出力設定
    ログローテートの設定
    ※監査ログを出力すると、ログが大量に出力され、ディスク領域を圧迫します。
    そのため、ログを定期的に退避するなどの運用を考慮してください。

    -

    3

    ID 管理用のアカウントとして、MySQL データベースのuserテーブルの管理アカウントまたは、以下の権限およびロールを保有しているアカウントを用意する事。

    権限

    • UPDATE ON mysql.*
    • SELECT ON mysql.user

    形式

    ユーザ名@ホスト名

    ※以下の形式のアカウントは管理する事が出来ません。

    • ユーザ名、ホスト名に@が含まれる
    • ユーザ名、ホスト名に空白(設定なし)が含まれる
    • ユーザ名@ホスト名の両端に空白文字(スペース)が含まれる

    -

    4

    iDoperation CloudからMySQLへの通信で、SSL接続を使用する場合は、MySQLの設定で、SSL証明書の検証を無効とする事。

    -

    5

    認証方式はネイティブ認証、または、SHA-256 のパスワードハッシュ化である事。

    -

    6

    MySQLはMySQL自体にタイムゾーンの設定を持っています。
    MySQLのタイムゾーン設定と、MySQLが動作しているOSは、同じタイムゾーンを設定してください。

    -

    7

    ターゲット登録時はMySQL側で出力されている監査ログのタイムスタンプに対応するタイムゾーンを指定する事。

    -

    MySQL監査ログの出力設定

    MySQLの設定ファイルmy.cnfを、以下の設定にしてください。
    設定の変更後、設定内容を反映するためにMySQLを再起動します。

    MySQL8.0.0 以上の設定内容

    No

    変更が必要な設定項目

    変更内容

    1

    log_error_verbosity

    「3」固定です。
    ※アクセスログを出力するため、3 に設定しインフォメーションログを有効化します。

    2

    log_output

    「FILE」固定です。

    3

    log-error

    ログファイルパス(ファイル名含む)です。

    4

    general_log

    「1」固定です。
    ※アクセスログを出力するため、1に設定しクエリーログを有効化します。

    5

    general_log_file

    「log-error」と同じファイルパス(ファイル名含む)を設定します。

    MySQL5.7.2以上の設定内容

    No

    変更が必要な設定項目

    変更内容

    1

    log_error_verbosity

    「3」固定です。
    ※アクセスログを出力するため、3に設定しインフォメーションログを有効化します。
    ※log_warningsのみで管理したい場合は、log_error_verbosityは設定しないでください。

    2

    log_warnings

    設定項目自体を削除します。
    ※log_warningsのみで管理したい場合は、「2」固定です。

    3

    log_output

    「FILE」固定です。

    4

    log-error

    ログファイルパス(ファイル名含む)です。

    5

    general_log

    「1」固定です。
    ※アクセスログを出力するため、1に設定しクエリーログを有効化します。

    6

    general_log_file

    「log-error」と同じファイルパス(ファイル名含む)を設定します。

    MySQL5.7.2未満の設定内容

    No

    変更が必要な設定項目

    変更内容

    1

    log_output

    「FILE」固定です。

    2

    log-error

    ログファイルパス(ファイル名含む)です。

    3

    general_log

    「1」固定です。
    ※アクセスログを出力するため、1に設定しクエリーログを有効化します。

    4

    general_log_file

    「log-error」と同じファイルパス(ファイル名含む)を設定します。

    ログローテートの設定

    ログローテートを設定する際は、以下の設定にしてください。

    No

    条件

    1

    一年に二度以上、ログローテートを実施する事。半年に一回以上実施する事。

    2

    ログローテートしたファイルを最低1世代格納する事。

    3

    ログローテートしたファイルは、同一のフォルダに格納する事。

    4

    ログローテートした第1世代のファイルは、圧縮しない事。


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