vCenter Server Applianceの前提条件

    vCenter Server Applianceの前提条件


    記事の要約

    vCenter Server Applianceには、以下の前提条件があります。

    ※ID管理が〇になっている項目は、ID管理の機能の前提条件になります。ログが〇になっている項目は、アクセスログ管理のログ自動収集機能、または、ログ自動収集機能で収集したアクセスログ(ログインログ・ログアウトログ・suログ・ログイン失敗ログ)で出力するレポートの前提条件になります。

    No条件対象機能
    IDログ
    1

    vCenter Server Applianceが動作しているOSのSSHデーモンが起動状態である事。

    • OpenSSHで、SSHプロトコルバージョン2に対応している事
    • 待ち受けポートは22番である事。
    2

    vCenter Server Applianceが動作しているOSのSSH認証方式は、プレーンテキストを用いたパスワード認証方式である事。

    • チャレンジレスポンス方式は未対応
    • 公開鍵認証方式は未対応
    3ID管理用、ログ収集用のアカウントとして、vCenter Server Applianceが動作しているOSのrootを利用出来る事。
    4vCenter Server Applianceが動作しているOSのrootが実行するコマンドを制限していない事。
    5ID管理用のアカウントとして、vCenter Server Applianceのドメイン管理者アカウント(デフォルト:Administrator)が利用出来る事。-
    6

    vCenter Server Applianceのログローテートしたファイルは、下記の条件を満たしている事。

    • ログローテートしたファイルを最低1世代格納する事。
    • ログローテートしたファイルは、同一のフォルダに格納されている事。
    • gz圧縮されている事。

    ※ログファイルのパスは、製品のデフォルトでは、下記となります

    • vCenter Server Appliance 6.7 update1以下
      /var/log/vmware/sso/ssoAdminServer.log
    • vCenter Server Appliance 6.7 update2以上
      /var/log/audit/sso-events/audit_events.log
    -

    7

    vCenter Server Appliance 6.7 update1以下の場合、ログのタイムゾーンはvCenter Server Applianceが動作しているOSのタイムゾーンで出力されている事。
    vCenter Server Appliance 6.7 update2以上の場合、ログのタイムゾーンはUTCで出力されている事。

    -

    8

    ID管理、ログ収集に利用するOS管理者アカウント/管理者アカウントで、ログインシェルのコマンドプロンプトや他コマンドの実行結果に色がつかない事。
    詳細は『Bashプロンプトの設定』を参照してください。



    9

    ID 管理、ログ収集に利用するOS管理者アカウントを使用して、TeraTerm等のSSHクライアントによりvCenter Server Applianceに接続したとき、SSH接続直後のプロンプトが以下の状態になっていること。
    ---
    Command>
    ---



    Bashプロンプトの設定

    vCenter Server Applianceの設定でログインシェルのコマンドプロンプトや他コマンドの実行結果に色がつかないように、設定をします。

    設定確認

    1.OS管理者アカウントを利用し、TeraTerm等のSSHクライアントでvCenter Server Applianceに接続します。

    2.画面上に下記プロンプトが表示され入力待ちの状態になることを確認します。

    Command>

    3.下記コマンドを実行します。

    shell.set --enabled True

    shell

    4.下記例のようにプロンプトが切り替わることを確認します。

    localhost:~ #

    5.下記コマンドを実行します。

    echo $PS1

    6.実行結果に制御コード(数字二桁+m、31mなど)が含まれているかを確認します。

    ■制御コードが含まれる例

    PS1="\[\e[31m\]\[\]\h:\w # \[\]\[\e[31m\]"

    設定変更

    1.OS管理者アカウントを利用し、TeraTerm等のSSHクライアントでvCSAに接続します。

    2.インストールされているOS上に存在する設定ファイル(.bashrc)の「export PS1=」の項目から制御コードを削除します。

    ■制御コードが含まれる例

    PS1="\[\e[31m\]\[\]\h:\w # \[\]\[\e[31m\]"

    ■制御コードを削除した例

    PS1="\h:\w #"