AWS環境との接続(AWS Transit Gateway)

    AWS環境との接続(AWS Transit Gateway)


    記事の要約

    お客様環境のAWS Transit Gatewayを利用してiDoperation Cloudへ接続する場合、本トピックを実施してください。

    接続方式    

    ・お客様環境のAWS Transit GatewayをiDoperation Cloudに共有し、お客様環境のネットワークとiDoperation CloudのVPCを接続する。
    ・クロスアカウントで接続する。
    ・AWS Transit Gateway設定は最大4件となる。
    ・AWS Transit Gatewayはお客様環境のAWSで事前に作成する。


    接続までの概要

    お客様より、AWS Transit Gatewayとの接続の要望と、お客様環境のネットワーク情報を連絡してください。
    サポート窓口から、お客様が利用するiDoperation Cloudのテナントの<AWSアカウントID>をお客様へ連絡します。
    お客様の作業として、AWSマネジメントコンソールでログインし、AWS Transit Gatewayの共有設定と、ルートテーブルに経路を設定してください。
    サポート窓口では、『利用までの流れ』に従って、お客様環境のネットワーク情報を基にお客様の環境へ接続するために必要となる設定を行います。

    利用までの作業の流れ

    表内の順番に従い、作業を実施します。実施者が「お客様」の項目については、お客様で作業を実施してください。

    No実施者作業概要説明
    1お客様Transit Gatewayの利用要望と、お客様のネットワーク情報を連絡Transit Gatewayを利用したい旨と『ネットワーク情報』をサポート窓口へ連絡してください。
    ネットワーク情報:iDoperation Cloudからの通信をルーティングするネットワークアドレス/サブネットマスク

    ※iDoperation Cloudからお客様のネットワークの管理対象のサーバ等に接続に行くためのiDoperation Cloudのルーティング設定に使用します。
    2サポート窓口iDoperation CloudのAWSアカウントとネットワーク情報を連絡
    • お客様環境のTransit Gatewayの共有先に設定するiDoperation CloudのAWSアカウントを連絡します。
    • お客様のネットワークからiDoperation Cloudのネットワークに通信を返却するため、お客様のネットワーク側にルーティング設定をする必要があり、「iDoperation Cloudのネットワークアドレス/サブネットマスク」を連絡します。
    3お客様設定手順』-『TransitGatewayの共有』に従いTransitGatewayの共有の設定
    お客様環境のTransit GatewayへiDoperation CloudのAWSアカウントの共有を設定します。設定が完了したらサポート窓口に連絡してください。
    4サポート窓口
    リソースの共有を承認
    iDoperation Cloud側のリソースの共有の承認が完了したらお客様に連絡します。
    5お客様設定手順』-『サブネットのルートテーブルに経路追加』と『TransitGatewayのルートテーブルに経路追加』に従いTransit Gatewayへのネットワーク情報の設定
    お客様環境のTransit Gatewayへネットワーク情報を設定します。設定が完了したらサポート窓口に連絡をしてください。
    6サポート窓口iDoperation Cloudへのネットワーク情報の設定と作業完了を連絡
    連絡内容を基にTransit Gateway情報登録をサポート窓口が実施して、iDoperation Cloud側の準備が完了したらお客様に連絡します。

    ネットワーク情報

    iDoperation Cloudと接続を行うTransit Gateway環境側の情報をサポート窓口へ連絡してください。複数環境と接続する場合は、すべてのネットワーク情報を連絡してください。

    No.項目説明
    1ネットワークアドレスIPv4のネットワークアドレス/サブネットマスク(CIDR形式)
    (記入例:***.***.***.***/**)

    設定手順

    お客様が実施する、「AWS Transit Gatewayの共有」と「サブネットのルートテーブルに経路追加する手順」「TransitGatewayのルートテーブルに経路追加」を説明します。
    AWSマネジメントコンソールで設定を行います。

    Transit Gatewayの共有

    1.AWSマネジメントコンソールでResource Access Managerコンソールに移動します。

    2.左ペインの「自分が共有」にある「リソースの共有」をクリックします。 

    3.「リソースの共有の作成」をクリックします。

    4.「name」に任意の名前を設定します。リソース-オプションの「リソースタイプ」は「トランジットゲートウェイ」、リソースIDにお客様環境のTransit Gatewayを設定します。「プリンシパル-オプション」に「iDoperation CloudのAWSアカウント」を指定し「リソース共有の作成」をクリックします。

    以上でリソースの共有が開始されます。

    サブネットのルートテーブルに経路追加

    1.AWSマネジメントコンソールで「VPCダッシュボード」-「ルートテーブル」に移動します。  

    2.通信サブネットに紐づけているルートテーブルを選択します。

    3.「ルート」タブでターゲットとなるルート「tgw-***」 を追加します。

    Transit Gatewayのルートテーブルに経路追加

    1.AWSマネジメントコンソールで「VPCダッシュボード」-「Transit Gatewayルートテーブル」に移動します。  

    2.利用するTransit Gateway IDをクリックします。 

    3.「ルート」タブにあるルートテーブルに「iDoperation Cloudのネットワークアドレス/サブネットマスク(CIDR形式)」を設定します。