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ワークフロー設計
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特権IDの利用申請・承認を行うワークフローを設計します。
iDoperationにおけるアカウントの利用は、ワークフローに基づいた利用申請と承認が必要です。
ここでは、アカウントの利用に必要なワークフローの設計について説明します。
管理対象サーバのアカウントの利用申請・承認を行うためには、最低1つのワークフローが必要です。
しかし、ワークフローが1つしかない場合は、以下のような詳細な設定・制御を行う事が出来ません。
- ターゲット種別・用途によって承認段数を分けたい
- 利用者の役割によって特定のサーバのみが申請出来るよう制御したい
このような設定・制御を行いたい場合は、内容にあわせて複数のワークフローを作成してください。
本ドキュメント内でも複数のワークフローを作成する前提で説明しています。
アカウント貸出方法
アカウント貸出方法は申請者に申請するターゲットやアカウントを選択させる方法を定めたものです。
以下の3種類が用意されており、ワークフローごとに設定する事が出来ます。
貸出方法
No | 名前 | 内容 |
1 | 個別貸出 | 申請者に都度申請するターゲットとアカウントを選択させる方法です。 |
2 | まとめ貸出 | 貸出を許可するターゲットやアカウントをあらかじめ申請プリセットとして登録しておき、申請時には登録した申請プリセットの中から選択させる方法です。 |
3 | ワンタイム貸出 | 利用期間のみ使用可能なアカウントを新規作成する方法です。 |
iDoperationの設定検討
『現在の運用確認』で収集した情報を参考に、iDoperationへ設定する内容を検討し、決定します。
ワークフローの設定では、ターゲットを登録したグループ(ターゲットグループ)と、「申請者」、「承認者」、「利用者」を登録したグループ(ユーザグループ)の関連付け、各ワークフロー固有の設定(フラグ設定等)を行います。
ワークフローの設定として設定可能な項目は以下の通りです。
iDoperationのワークフロー設定項目
No | 設定区分 | 設定項目 | 概要 | 必須 |
1 | 共通 | ワークフロー名 | ワークフローの名前です。 | 〇 |
申請番号の接頭辞 | 申請書に自動で付与される申請番号の接頭辞を指定します。 | |||
2 | 申請対象 | ターゲットグループ、申請専用グループ | 利用申請する事が出来るターゲットグループ、申請専用グループを選択します。複数グループの設定が可能です。 | 〇 |
アカウントの絞り込み | 申請対象のターゲットグループに含まれるターゲットから申請対象のアカウントを絞り込むかどうかを設定します。 | |||
アカウント絞り込み条件 | アカウント絞り込みを行う場合に、アカウントの絞り込み条件を設定します。 | |||
Active Directoryローカル ログインの許可 | ターゲットグループにActive Directoryターゲットが所属する場合に、このワークフローでActive Directoryターゲット自身へのログインを申請できるかどうかを設定します。 | |||
貸出アカウントのパスワード参照の許可 | 利用者がパスワードの参照を許可するかどうかを設定します。 許可しない場合は、特権利用でアプリを使用したオートログインでのアカウントの使用に限定されます。 | |||
利用グループ | 利用申請する事が出来る利用者(実際にターゲットにアクセスするユーザ)が登録されたユーザグループを選択します。 | 〇 | ||
3 | 利用申請ワークフロー | 利用申請グループ | 利用申請を行うユーザが登録されたユーザグループを選択します。 | 〇 |
利用承認グループ | 利用承認を行うユーザが登録されたユーザグループを選択します。 | |||
緊急申請の許可 | 緊急時に申請承認を省略して利用し、事後に承認をもらう運用をこのワークフローで許可するかを設定します。 | |||
緊急申請の最大貸出期間 | 緊急申請を許可する場合に、緊急申請で指定可能な利用時間の最大時間を設定します。 | |||
自己承認の許可 | 自身の利用申請を自身で利用承認する運用をこのワークフローで許可するかを設定します。 | |||
申請受付開始日 | 申請日から起算して何日後までの申請を受け付けるかを設定します。 | |||
最大貸出日数 | 利用期間として指定出来る最大の日数を指定します。 | |||
アカウント貸出方法 | 申請可能なアカウントの貸出方法を選択します。 個別貸出 まとめ貸出(申請プリセット) ワンタイム貸出(ワンタイム特権ID) | 〇 | ||
申請プリセット操作グループ | アカウント貸出方法で「まとめ貸出(申請プリセット)」を選択している場合に、このワークフローに設定する申請プリセットを編集可能なグループを選択します。 | 〇 | ||
4 | 報告申請ワークフロー | 報告申請の有無 | 利用後の報告の要否を設定します。 | 〇 |
報告スキップの許可 | 報告を行う場合に、報告および報告承認をスキップする機能の使用を許可するかを設定します。 | |||
自己承認の許可 | 自身で行った利用報告を自身で承認する運用をこのワークフローで許可するかを設定します。 | |||
報告申請者/グループ | 報告を行うユーザまたはグループを設定します。 | |||
報告申請グループ | 報告申請を行うユーザが登録されたユーザグループを選択します。 | |||
報告承認グループ | このワークフローで報告承認を行うユーザが所属するユーザグループを選択します。 |