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サイジング
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ストレージ容量
iDoperation SCの動画保存に必要なストレージ容量の参考値の算出方法について説明します。
ここで算出される容量は、『動画ファイルサイズの参考値』を用いて計算します。
記録している時の操作内容によっては、この参考値よりも大幅に動画ファイルサイズが大きくなる場合があります。余裕を持ってサイジングしてください。
動画ファイルサイズの参考値
下記の操作イメージ画面のように「Excelを全画面表示にして、売上管理の表の支出や売上のセルに1秒間に1回金額を記入する操作」の動画を記録した場合、1時間あたりの動画ファイルサイズについて記載します。

ディスプレイ解像度: 1920×1080(FHD)
最低画質 | 低画質 | 標準画質 | 高画質 | |
1 fps | 10.4MB/時間 | 15.6MB/時間 | 22.0MB/時間 | 25.9MB/時間 |
2 fps | 10.4MB/時間 | 15.6MB/時間 | 22.0MB/時間 | 25.9MB/時間 |
5 fps | 17.6MB/時間 | 26.4MB/時間 | 37.5MB/時間 | 44.1MB/時間 |
10 fps | 22.8MB/時間 | 34.2MB/時間 | 48.5MB/時間 | 57.0MB/時間 |
ディスプレイ解像度:1280×1024(SXGA)
最低画質 | 低画質 | 標準画質 | 高画質 | |
1 fps | 6.6MB/時間 | 9.8MB/時間 | 13.9MB/時間 | 16.4MB/時間 |
2 fps | 6.6MB/時間 | 9.8MB/時間 | 13.9MB/時間 | 16.4MB/時間 |
5 fps | 11.1MB/時間 | 16.7MB/時間 | 23.7MB/時間 | 27.9MB/時間 |
10 fps | 14.4MB/時間 | 21.6MB/時間 | 30.6MB/時間 | 36.0MB/時間 |
ストレージ容量の見積もり
動画を保存するのに必要なストレージ容量を見積もります。
「1時間あたりの動画サイズ」については、『動画ファイルサイズの参考値』を参照して、ストレージ容量を計算してください。
必要な情報 | 備考 | |
A | 1時間あたりの動画サイズ | 画面サイズと画質・フレームレートから計測した1時間あたりの動画ファイルサイズです。 |
B | 録画セッション数 | SCエージェントをインストールした端末すべてのセッション数の合計 |
C | 1ヶ月あたりの録画時間 | 1日の録画時間 × 1ヶ月の録画日数 |
D | 保存期間(月) | 保存する期間(月) |
ストレージ容量の計算式
ストレージ容量(MB)= A:1時間あたりの動画サイズ |
ストレージ容量の計算例
20台のWindows PCと、3セッションの録画を行う10台のWindows Serverが、1920×1080の画面を標準画質、1 fpsで、1日8時間、1ヶ月あたり20日間で5年間(60ヶ月)保存した場合は、下記の通りとなります。
A : (1920×1080を標準画質、1 fpsで録画) = 22.0 MB/時間 ストレージ容量 = 22.0 × 50 × 160 × 60 = 10,560,000 MB ≒ 10.07TB |
ストレージの容量サイジング時の注意点
No | 項目 | 内容 |
1 | MacのRetina ディスプレイについて | MacのRetinaディスプレイの場合、システム環境設定から確認できる解像度は実際の解像度よりも小さい解像度で表示される場合があります。 |
SCエージェントのCPUとメモリ
SCエージェントをインストールする端末では、録画する画面操作記録の内容(記録する画面の内容・フレームレート・画面サイズ)および同時に録画するユーザ数によってCPU使用率やメモリの使用量が変化します。
そのため、画面操作記録の内容と同時に録画するユーザ数に応じたCPUとメモリの性能が必要になります。
Windows Serverの場合は、1台あたりの録画セッション数(同時ログインしているユーザ数)は30以下で利用してください。
参考値として「Excelを全画面表示にして、売上管理の表の支出や売上のセルに1秒間に1回金額を記入する操作」の動画を記録した場合、SCエージェントが使用するCPUとメモリの使用量は下記のようになります。
複数のユーザを同時に録画する場合、CPUとメモリの使用量はユーザ数を掛けた値になります。
下表は、Intel Xeon X3370プロセッササーバ上でSCエージェントを動作させた場合の測定値となります。
※3.00 GHz / 4Core CPU全体で100%とした数値
画面サイズ | 1280×1024 | 1920×1080 | ||
フレームレート | CPU平均使用率 | メモリ平均使用量 | CPU平均使用率 | メモリ平均使用量 |
1 fps | 2 % | 368 MB | 3 % | 448 MB |
2 fps | 4 % | 368 MB | 7 % | 464 MB |
5 fps | 9 % | 384 MB | 14 % | 464 MB |
10 fps | 18 % | 384 MB | 28 % | 464 MB |
上記の数値は、Windows本体及び他アプリケーションのプロセスが使用する数値を除いています。
快適に使用するためには、SCエージェントをインストールする前のCPUとメモリの使用量を確認し、余裕のある範囲で動作するように運用してください。
CPUとメモリのサイジング時の注意点
No | 注意事項 |
1 | SCエージェントが使用するCPUとメモリは、記録する操作内容により変動します。余裕を持ってスペックをサイジングしてください。 |
2 | ログオンしているが非アクティブになっていて録画されていないユーザがいる場合、そのユーザでわずかにCPUとメモリを使用します。 非アクティブなユーザが少ない場合は気にする必要はありませんが、大量にいる場合は合計すると無視できないCPU使用率とメモリ使用量になる可能性があります。 そのような場合、CPUとメモリを大幅に余裕を持たせるか、操作をしない時はログオフする運用にしてください。 非アクティブなユーザ例: - ログオフしないでユーザを切り替えた場合の切り替え前のユーザ - リモートデスクトップをログオフせずに閉じた状態のユーザ |
Web Consoleで受信可能なSCエージェント数
iDoperation SCのWeb Consoleの最大受信可能なセッション数は、1000セッションです。
ただし、SCエージェントからWeb Consoleへ動画を送信するには、録画するSCエージェント数や動画ファイルサイズに応じたネットワーク環境が必要なため、ネットワークの通信速度により1000セッションより少なくなる場合があります。
ネットワークの通信速度から受信可能なセッション数の計算
SCエージェントからWeb Consoleへ動画を送信するネットワークの通信速度から、Web Consoleに対し受信可能なセッション数を算出します。
必要な情報 | 備考 | |
A | 通信速度(bps) | ネットワークの通信性能値 |
B | 使用可能な通信帯域の割合 | SCエージェントからWeb Consoleへの動画送信に使用可能な通信帯域の割合 |
C | 1秒あたりの動画のビット量 | 『動画ファイルサイズの参考値』の動画ファイルサイズを、1秒あたりのビット量に変換した値。 |
D | 安全係数(*1) | 余力を作り出すための倍率 |
(*1) SCエージェントは、通信断などで動画をWeb Consoleに送信できない場合に動画をローカルに溜め、通信復旧後に溜めた動画を順次送信します。
そのため、通信断などの後は通信量が一時的に増加することがあります。
通信断の時間が長く続く場合や頻繁に発生する場合は、より大きな安全係数にしてください。
セッション数の計算式
収集した情報から、受信可能なセッション数を計算する式は下記の通りとなります。
受信可能なセッション数※ = ( A:通信速度 (bps) × B:使用可能な通信帯域の割合 ) |
※受信可能なセッション数は、最大1000セッションです。
上記の計算式で1000を超えた場合は、受信可能なセッション数は「1000」にしてください。
セッション数の計算例
ネットワーク環境1Gbpsで、10%をSCで使用可能、1時間あたりの動画ファイルサイズが22MB(解像度 1920×1080、フレームレート 1fps、標準画質)の場合は、下記の通りとなります。
A : 1Gbps = 10243 bps 受信可能なセッション数 = (10243 × 0.1) ÷ (51,264 × 3) ≒ 698 |